マレーシアの基本情報と日本との比較(面積や日本人の割合、人口など)をまとめてみました!
マレーシアの基本情報
popです。
今回はマレーシアの基本的な情報についてまとめていきたいと思います。
主な情報は外務省のHP(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/malaysia/data.html)を参考にしています。単純に情報だけを知りたい方は外務省のHPを見て頂ければと思います。
1 面積について
マレーシアの国土面積は約33万平方キロメートルのようです。
これは日本の国土の約0.9倍となっており、国土の面積において日本と大きな差異はないようですね。
2 人口について
マレーシア・・・約3,200万人(2016年マレーシア統計局)
日本・・・約1億2649万人
(2018年5月21日公表 総務省統計局 http://www.stat.go.jp/data/jinsui/new.html)
マレーシアの統計情報が2016年のものなので正確ではありませんが、人口だけを比較すると日本が圧倒的に人口数では多いことがわかりますね。
3 首都について
マレーシアの首都はクアラルンプールです。
クアラルンプールは大きな空港があり、ここで乗り継ぎをする方も多いですよね。
アジアの中でみても非常に存在感のある大きな空港です。
4 民族の割合
- マレー系(約67%)、中国系(約25%)、インド系(約7%)(注:マレー系には中国系及びインド系を除く他民族を含む)となっています。
- 日本に比べて、他民族との関わりが多そうです。
- マレーシアの総人口を考えると、純粋なマレー系の民族の人口はあまり多くない印象を受けます。(私はてっきりマレー系の人の割合がもっと大きいと思っていました。)
5 言語について
マレー語(国語)、中国語、タミール語、英語となっています。
移住するうえでかなり重要なポイントになる言語。
マレーシアでは様々な言語が使用されていることがわかります。
近年は英語の使用率が上がっており、街の案内図や広告などに英語が使われていることが一般的のようです。
6 宗教
イスラム教(連邦の宗教)(61%)、仏教(20%)、儒教・道教(1.0%)、ヒンドゥー教(6.0%)、キリスト教(9.0%)、その他
やはり、イスラム教の割合が高いですね。周辺の国々もイスラム教を信仰している割合が高いので、地理的影響もあるかもしれません。(インドネシアなど)
ただ、イスラム教以外の宗教もしっかりと認められており、仏教をはじめとして多くの信仰者がいるようです。
7 略史
年月 | 略史 |
---|---|
15世紀初め | マラッカ王国成立 |
16世紀~17世紀 | ポルトガル、オランダ東インド会社によるマラッカ支配 |
1824年 | 英蘭協約によりマレー半島及びボルネオ島西北部が英国の勢力範囲下となる。イギリスによる植民地支配。 |
1942年~1945年 | 日本軍による占領 |
1948年 | 英領マラヤ連邦形成 |
1957年 | マラヤ連邦独立 |
1963年 | マレーシア成立(シンガポール、サバ、サラワクを加える) |
1965年 |
シンガポールが分離、独立。 |
マレーシアに関する大まかな歴史になります。
マレーシアの歴史に関してはまた改めて整理しますが、イギリスによる植民地支配や日本軍による占領など、過去の戦争時に力のあった国々に巻き込まれた過去があります。
また、年表からもわかるように現在のマレーシアという国が誕生してからの歴史が浅く(1963年)、比較的新しい国だといえますね。
政治体制・内政
以下、マレーシアの統治面についての情報になります。
情報量が多いので、とりあえず列挙していきます。
1 政体
立憲君主制(議会制民主主義)
2 元首
- ムハマド5世第15代国王
- (2016年12月就任、任期5年、統治者会議で互選。クランタン州スルタン)
3 議会
二院制が採用されています。
「上院」と「下院」に区分されており、以下のような特徴があります。
4 政府
この情報はちょっと古いですね…
5 内政概況
2008年3月の総選挙で、独立以来政権を担ってきた与党連合(「UMNO(統一マレー国民組織)」が中心)は議席を大幅に減らした結果(90%→63%)、アブドゥラ首相(当時)は政治的求心力を失い、2009年4月にナジブ副首相に政権を移譲してナジブ政権が成立。
2013年5月5日、総選挙が実施され、ナジブ首相率いる与党連合が現有議席から2議席減の133議席を獲得して勝利し、ナジブ首相が再任された。
これもやや古いですが、個人的には簡潔に流れがわかってありがたいです。
政治体制・内政について全体的にみると、マレーシアの政治・統治システムは日本と似ている点も多いですよね。
外交・国防
以下、軍事や外交についての情報です。
1 外交基本方針
ASEAN協力の強化、イスラム諸国との協力、大国との等距離外交、南々協力、対外経済関係の強化が対外政策の基本。ナジブ政権は、中国、米国、インド等との実務的な関係を強化。PKOには1960年から積極的に参加。
2 軍事力
- (1)予算:4,220百万ドル(2016年予算)
- (2)兵役:志願制
- (3)兵力:正規軍10.9万人(陸軍8万人、海軍1.4万人、空軍1.5万人)
(2017年版ミリタリーバランス)
ちなみに日本の防衛費は直近(2018年)ですとおよそ5兆1911億円になります。
日本は防衛力としての自衛隊を設置していますが、マレーシアでは志願制なのですね。
兵力としての人数でみると他国に比べて少ないなという印象を受けます。
経済
以下、マレーシアの経済情報になります。
1 主要産業
製造業(電気機器)、農林業(天然ゴム、パーム油、木材)及び鉱業(錫、原油、LNG)
2 名目GDP
2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GDP(名目)(リンギット) | 6,653 | 7,699 | 7,129 | 7,973 | 8,853 | 9,419 | 9,867 | 11,065 | 11,569 | 12,295 |
(単位:億リンギット)(マレーシア統計局)
3 一人当りGDP(名目)
2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一人当りGDP(名目) | 7,144 | 8,372 | 7,203 | 8,659 | 9,979 | 10,378 | 10,548 | 11,009 | 9,500 | 9,360 |
(単位:ドル)(IMF)
4 経済成長率
2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
経済成長率 | 6.3 | 4.6 | -1.7 | 7.2 | 5.1 | 5.6 | 4.7 | 6.1 | 4.9 | 4.2 |
(単位:%)(マレーシア投資開発庁)
5 物価上昇率
2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
物価上昇率 | 2.0 | 5.4 | 0.6 | 1.7 | 3.2 | 1.6 | 2.1 | 3.1 | 2.1 | 2.1 |
(単位:%)(マレーシア投資開発庁)
6 失業率
2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
失業率 | 3.2 | 3.3 | 3.6 | 3.1 | 3.1 | 3.2 | 3.1 | 2.9 | 3.1 | 3.4 |
(単位:%)(マレーシア投資開発庁)
7 総貿易額
2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
輸出額 | 6,042.3 | 6,630.1 | 5,525.2 | 6,388.2 | 6,978.6 | 7,026.4 | 7,199.9 | 7,661.3 | 7,773.6 | 7,859.3 |
輸入額 | 5,020.4 | 5,198.0 | 4,346.7 | 5,288.3 | 5,736.3 | 6,066.8 | 6,486.9 | 6,829.9 | 6,857.8 | 6,986.6 |
(単位:億リンギット)(マレーシア統計局)
8 貿易品目
- (1)輸出:電気製品、パ-ム油、化学製品、原油・石油製品、LNG、機械・器具製品、金属製品、科学光学設備、ゴム製品等
- (2)輸入:電気製品、製造機器、化学製品、輸送機器、金属製品、原油・石油製品、鉄鋼製品、科学光学設備、食料品等
9 主要貿易相手国
2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | シンガポール | シンガポール | シンガポール | シンガポール | シンガポール |
2位 | 中国 | 中国 | 中国 | 中国 | 中国 |
3位 | 日本 | 日本 | 日本 | 米国 | 米国 |
2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 中国 | 中国 | 中国 | 中国 | 中国 |
2位 | シンガポール | シンガポール | シンガポール | シンガポール | シンガポール |
3位 | 日本 | 日本 | 日本 | 米国 | 日本 |
10 為替レート
1米ドル=約4.30リンギット、1リンギット=約25.6円(2017年4月28日終値(マレーシア中央銀行))
11 経済概況
2009年4月に就任したナジブ首相は、「1(one) Malaysia(国民第一,即実行)」のスローガンの下、2010年に発表した「新経済モデル」、「政府変革プログラム」及び「経済変革プログラム」を着実に実施、民族融和、行政改革や国民福祉の充実を図っている。
また、2015年には「第11次マレーシア計画」(2016年から2020年までの5か年計画)を発表し、2020年までの先進国入りを目指し、国際競争力強化のため規制緩和・自由化を進め、国内では投資と国内消費に支えられた安定した成長を維持している。
統計情報を見ると、多少のバラつきはあるものの、傾向としてはゆるやかに経済成長をしていることがわかります。
貿易国では輸出・輸入ともにシンガポール、中国、日本が主な取引国だということがわかります。近年ではアメリカとも関わりも増えているようですね。
私の個人的な意見ですが、マレーシアは今後ますます経済的に発展していくと思われるので、今後が楽しみです。
その他、経済協力や日本との関わりについて
経済協力
二国間関係
1 政治関係
マハティール首相(当時)が提唱した「東方政策」、頻繁な要人往来、直接投資や貿易・技術協力などを通じた緊密な経済関係、活発な文化・留学生交流に支えられ、二国間関係は全般的に良好。2015年には、ナジブ首相訪日の際に、地域や国際社会の幅広い課題について、今後一層協力を強化する「戦略的パートナーシップについての日マレーシア共同声明」を発出。2017年には日・マレーシア外交関係樹立60周年を迎えた。
2 経済関係
(1)対日貿易
(ア)品目
- 輸出:鉱物性燃料(LNG等)、電気・電子機器、化学製品等
- 輸入:電気・電子機器、機械類、自動車、輸送用機器等
(イ)貿易額
2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
輸出 (マレーシア→日本) |
20,469 | 23,976 | 15,584 | 19,874 | 24,257 | 26,213 | 29,012 | 30,867 | 26,015 | 18,780 |
輸入 (日本→マレーシア) |
17,690 | 17,054 | 12,001 | 15,446 | 14,966 | 14,127 | 14,872 | 14,967 | 14,525 | 13,182 |
(単位:億円)(財務省統計)
(2)日本からの直接投資(製造業・主要投資認可額)
2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本からの直接投資 | 1,896.1 | 1,617.0 | 2,058.5 | 1,308.2 | 3,177 | 912.7 | 1,095 | 3,106 | 922.9 | 887 |
(単位:百万ドル)(マレーシア投資開発庁)
3 文化関係
4 在留邦人数(外務省・海外在留邦人数調査統計)
約23,693人(2016年10月現在)
5 在日マレーシア人数
18,821人(2017年6月末:法務省統計)
とても長くなってしまいました・・・
最後までお読みいただきありがとうございます。
改めて国の統計情報を確認することで客観的にマレーシアがどんな国で、どのような人々が暮らしているのかが少しずつ見えてくる気がします。
歴史についてももっと詳しく調べたいなぁ。
今後もマレーシアについて様々な角度から書いていければと思います。
今後ともよろしくお願いします!